中小企業診断士2次試験オンラインサロン:Re

2次試験用に自分をきたえる。

実務家からの問い 中小企業診断士2次試験オンラインサロン 500

問:D社は地元の建設業者に対し、品質と信頼性の高い砂利の供給で高い評価を得ている。しかし、地元市場は競争が激化し、成長の余地が少ない。

 

一方、近隣地域では大規模な開発プロジェクトが予定されており、新たな建設材料の需要が予想されている。だが、新市場への参入には物流コストや新たなビジネスパートナーとの関係構築など、初期投資が必要となる。

 

また、D社は砂利以外の建設材料(セメントや石材など)の提供にも興味を示している。しかし、これらの材料は既に他社によって供給されており、市場は飽和している。

 

最後に、D社は社会貢献に価値を見出しており、リサイクル材料の販売や廃棄物処理業などの新事業にも興味を示している。しかし、これらの事業は全く新しい領域であり、成功するためには大きなリスクが伴う。

 

この状況を鑑みて、D社に対する戦略を提案せよ。また、その理由を述べること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答例

D社が持つ、高品質の砂利供給能力を活用した、リサイクル材料の販売や廃棄物処理業などの新事業展開を図る。理由はD社の強みを生かせること、社会貢献を通じた地域活性化を果たせること、既存市場では競争が激化しており成長が限定であること、初期投資等の負担が課題であること、既存の建設需要以外に対応することで事業リスクを分散できること。

 

 

①既存事業・新規事業の2視点で解答内容を検討する 5点

②短期的・中長期的な視点で解答内容を検討する 5点

SWOTの要素で解答内容を検討する 

S 2点  例:高品質な砂利供給能力に言及

W 2点 例:リソースが不足、過大投資

O 2点 例:社会貢献、大規模プロジェクト

T 2点 例:競争激化、市場が飽和状態

④理由を3点以上挙げることができている 2点

 

①の視点で事業リスクの分散を発想したい

②の視点で市場の成長性が高さを確認する視点を持ちたい

③でD社を取り巻く事業環境との適合性を検討したい

 

そもそも、戦略と理由をセットにして回答したかを確認すること。できていない場合は、2次本番でも題意を外してしまう恐れがあるため注意。