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2次試験用に自分をきたえる。

養成演習 Ⅲ-H26-2

次の問題の題意を述べること(解答の主語)
第1問(配点 20 点)
革製バッグ業界における C 社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。
第2問(配点 30 点)
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な
⒜課題 2 つを 20 字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を 80 字以内で助言せよ。
第3問(配点 20 点)
C 社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するた
めの製品企画面と生産面の課題を 120 字以内で述べよ。
第4問(配点 30 点)
C 社社長は、直営店事業を展開する上で、自社ブランド製品を熟練職人の手作りで
高級感を出すか、それとも若手職人も含めた分業化と標準化を進めて自社ブランド製
品のアイテム数を増やすか、悩んでいる。
C 社の経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るためには、どちらを選び、どの
ように対応するべきか、中小企業診断士として 140 字以内で助言せよ。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【問】 難易度 ★★☆☆☆(ふつう)(配点10点)

C 社の切削工程で問題視されている加工不良率の増加について、その改善を図るた
めに必要な具体的対応策を2つ、60字以内で述べよ。

 

  • 自動旋盤による切削工程では、材料供給を行う設備オペレーターの監視下で 24 時間稼働による連続生産が行われている。
  • 切削工程の加工精度は、自動旋盤の精度に左右される。現在の経営計画には自動
    旋盤の更新計画はないため、設備オペレーターが故障対応に主眼を置いて、それぞれの経験で行っている自動旋盤のメンテナンスについての対策が必要となっている。

※目標処理時間 15分

(難しく感じた場合は、解答の写経or採点基準を組み立てるトレーニングにすぐ移行してOK)

 

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題意解答
次の問題の題意を述べること(解答の主語)
 
第1問(配点 20 点)
革製バッグ業界における C 社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。

強みは

弱みは


第2問(配点 30 点)
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な
⒜課題 2 つを 20 字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を 80 字以内で助言せよ。

課題は

C社は(対応策は)


第3問(配点 20 点)
C 社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するた
めの製品企画面と生産面の課題を 120 字以内で述べよ。

製品企画面では~が課題

生産面では~が課題

or

製品企画面の課題は

生産面の課題は


第4問(配点 30 点)
C 社社長は、直営店事業を展開する上で、自社ブランド製品を熟練職人の手作りで
高級感を出すか、それとも若手職人も含めた分業化と標準化を進めて自社ブランド製
品のアイテム数を増やすか、悩んでいる。
C 社の経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るためには、どちらを選び、どの
ように対応するべきか、中小企業診断士として 140 字以内で助言せよ。

C社は

 
 
 
 
 
【解答例】

対応策は、自動旋盤のメンテナンス方法を標準化すると共に、故障対応を予防保全に切り替え自動旋盤の精度を高める

 

【採点基準】(配点10点)

自動旋盤のメンテナンス方法を標準化 4点

故障対応を予防保全に切り替える 4点

自動旋盤の精度を高める 2点

 

【解説】

本問は、C 社の切削工程で問題視されている加工不良率の増加について、その改善を図るために必要な具体的対応策を2つ、述べることが求められている。

 

まず、解答手順として、生産オペレーション(現場)レイヤーの問題であることを認識できたかどうかを確認していただきたい。

次に、以下のレイヤーに関する知識を想定できたかを確認する。

【セオリー:生産オペレーション(生産現場)】

 

1)C社の問題点は、そのままひっくり返す。

 

2)生産オペレーションレイヤーで使用するキーワード一覧

OJT(教育の実施・多能工育成)

➁作業標準化(マニュアル化・多能工育成)

③段取り改善(内段取りの外段取り化・内段取り時間の短縮)

④5S

⑤レイアウト改善(運搬改善)

保全方法の改善(事後保全を予防保全に変更)

⑦保管方法の改善(定位置化・ラベルやコードでの管理)

⑧設備の改善(設備の改良・改善技術の活用、運用ルールの設定)

⑨部品共通化・設計変更による工数削減

⑩ジョブローテーションの実施

⑪作業順の見直し

 

結果的に、与件文を読み込んで解答内容を想定できた。という処理手順ではなく、事前にレイヤーの知識を展開し、解答の方向性を絞り込んだ上で処理できることが望ましい。

 

本試験同様、演習であっても、閃きより再現性(作業手順の実施徹底)を重視したい。