【問】 難易度 ★★☆☆☆ (ふつう)
A 社と X 社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。
(設問 2 )
今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から
100 字以内で助言せよ。
解答するにあたっての本問の処理の方向性を検討せよ。
※目標処理時間 15分
【解答例】
題意 どのような事業を展開していくべきかの助言
レイヤー 戦略
解答構成 後述
与件文で探したい根拠 1)A 社と X 社の経営統合過程、2)A社のSWOT要素、3)ニッチ市場≒(現在の過当競争っぷりの確認)4)設問1の解答内容(を克服するために行う戦略、もしくは設問1の影響を加味して、それを回避するという方向性)
【解釈】
まず、「A 社と X 社の経営統合過程のマネジメント」という制約から、組織面、営業面、業務面、財務面の影響(メリデメ)は意識しておく。
特にデメリット
組織→統合コスト
営業→T+4Pの不整合
業務→統合によるムダ
財務→管理コストの増大
以上の制約を考えると、どのような戦略立案をすればいいのかが浮かんできそうではある。
大局として、限られた経営資源で、各種デメリットで強みを損なわず、成長戦略(アンゾフ)の方向性で舵を取り、ポジショニング、もしくはリソースの観点からの差別化・競争回避を志向すること。
ここまでは、解釈前半戦でサクッとイメージしておきたい。
さて、制約を鑑みると、競争戦略や成長戦略の観点からとあるので、解答中に、市場浸透戦略、新製品戦略、新市場戦略、多角化、競争回避、差別化、ニッチトップ戦略、コストリーダーシップ戦略あたりが得点になることは想定しておきたい。
これらを勘案すると、統合のリスクを鑑みながら、実行可能な事業展開を進める。という方向性を描くことが第一となる。
具体的な事業を当てる。ということが中小企業診断士に求められているのではなく、事業環境を読み取り、事例企業が「どのように歩むべきかを」アドバイスすることを「助言」と言う。
ここらへんは他の事例も共通なので意識しておきたい。
解答骨子
A社は、〇という機会(多分ニッチ)に対し、〇(アンゾフのどれか)戦略を行う。〇(経営資源)を活かすことで競争優位性を発揮し、他社との差別化、競争回避を進める。
という解釈をしたい(筆者は与件をまだ見てない)